オブチキさん

「北岩手が生んだ大スター キングオブチキンでございます!」

九戸村非公認キャラ キングオブチキン

 

キングオブチキン(以下オブチキ)は九戸村を拠点に活動する鶏人間です。その活動は多岐に渡り、今までに村内外とのコラボ、音楽活動、メディア出演、グッズ制作、アートディレクションなど、ジャンルや業界に縛られず飛び回っています。

 

村内外とのコラボ

 村内の飲食店とのコラボから始まり、隣町の酒蔵、ついには岩手県を代表するクラフトビールとのコラボも実現しました。

 飲食店とのコラボでは、鶏肉を使った新メニューの開発が進み「オブチキラーメン」や「キングオブチキンカツ定食」などオブチキの名を背負った特別メニューが村内の食堂で提供されています。また、隣町の二戸市に蔵を構える「(株)南部美人」とのコラボでは限定オブチキラベルの日本酒ができました。(株)南部美人は100年以上前に創業し、いつの時代にも消費者に愛される日本酒を造り続けることを目指してきました。温故知新の精神でまじめな酒造りを心がけているからこそ、商品名(会社名)に沿う「綺麗で美しい酒」が完成し続けています。

 そして、2021年にはベアレン醸造所とのコラボを実現させました。限定オブチキラベルのベアレンビールを作り、700本弱を村内の商店で販売するも一日半で完売。ベアレン醸造所はクラフトビールの流行に先駆けて、盛岡でクラフトビールを作り始めました。地元岩手に根ざして、岩手からビール文化を発信。ベアレンはその文化が食卓の幸福に導いてくれることを願うビール会社です。

 これらのコラボを通してオブチキは村内外に対して、人と人・もの・文化の架け橋になりました。沸く村民同士のコミュニティ、増える村内と村外の交流、繋がる文化などオブチキ自身がそのきっかけです。

音楽活動

 オブチキは九戸村商工会青年部の方々と「ザ トリフターズ」というコミックバンドを組んでいます。トリフターズは2020年に結成され、鶏や九戸をテーマに楽曲制作が行われてきました。コミックバンドとして観てくれた人や聴いてくれた人が楽しくなるようにパフォーマンスする姿勢は、オブチキにも重なります。オブチキが一人ではできないことを、トリフターズの彼らがそれぞれの個性を活かしてできるようにする。バンド活動の枠を越えオブチキと共に村を盛り上げる活動に励む、愛国心溢れるメンバーたちがトリフターズにはいます。

メディア出演

 小さな村で街おこしに奮闘する優良な事例として、一村のゆるキャラとして(ゆるキャラといっても、ゆるキャラグランプリ2020では審査に落ちたため出場も叶わなかったわけですが)オブチキはテレビやラジオに出演しています。そして、2021年春には「お喋り」を解禁し、嘴を上手に使ってお話することが可能になりました。それまでは間の抜けたポーズや動きでお道化るだけでしたが、今では地方局のテレビ番組やラジオ番組で喋りまくりです。相変わらずの動作と、早朝のニワトリのような声で九戸村のアピールをしてくれます。

グッズ制作

 オブチキがオブチキと呼ばれるようになってから月日は浅いですが、これまでに作られたオブチキグッズの数と種類は数え切れません。Tシャツやキャップ、パーカー、つなぎなどの衣類に加えてバッジやステッカー、コップや手ぬぐいなどの日用品、ついには絵本まであります(オブチキグッズはまだまだあります)。これらのグッズは村の商店や道の駅で販売され、産直では旬の野菜に並ぶ程の人気商品です。このようにオブチキグッズが九戸村の経済の輪に組み込まれていることから、オブチキが地域経済に貢献してると言えます。

アートディレクション

 これまで述べたようにオブチキは発信者・表現者として活動しています。そして、オブチキ関連のアートディレクションは自身で手掛けているものがほとんどで、先に紹介した限定コラボラベルや、楽曲、グッズもオブチキがデザイン制作したものになります。また、絵本に至っては、脚本も絵もオブチキがトサカを悩ませながら筆を動かしました。絵本『ニワトリになったぼく』は、九戸村を舞台に多様性をテーマとした村民的ヒューマンドラマで、実際の食堂や人物、場所などが登場します。

 また、グッズだけでなくコロナ対策、飲酒運転撲滅、振り込み詐欺防止などを目的としたポスターも作られ、村内の公共施設を中心に掲示されています。

 そして、2021年秋にはオブチキ考案の「巨大オブチキ絵馬(絵鶏)」が九戸村商工会青年部と共に製作されました。完成した絵馬は高さ180cm幅270cmの壮観に加え、ライトアップやスモークなどの射幸心を煽るギミックが搭載されました。九戸村の「まちの駅まさざね館」で約二週間展示され、眼福に浸ろうと多くの方が村内外から来場しました。

ここまでオブチキの活動について長々と綴ってきましたが、まだまだ書ききれない、把握していない情報があります。そして、オブチキも含めオブチキが何を目標に活動しているのかは誰も知り得ませんが、オブチキは「地域振興に留まらず、人の意識を変える活動をする」ということを信念に動いています。

九戸村

北上山系の最北端、岩手県の北部に位置する九戸村は、人口約5,500人、面積は134平方キロ、面積の70%以上が山林原野で占められ、 岩手県立自然公園折爪岳を抱えた、季節の移り変わりの美しい自然豊かなふるさとです。
かつて戦国時代最後の戦いとして豊臣秀吉と戦った戦国の英傑、九戸政實公ゆかりの九戸神社や首塚などの史跡も数多く残されています。
ナイター設備のある村営くのへスキー場は、ファミリースキー場として、近隣市町村はもとより県外(主に八戸市)からも多くのスキーヤーが訪れ、にぎわいを見せており、その他にもパークゴルフ場やテニスコート、キャンプ場などアウトドア施設も充実しています。

 

フォローよろチキお願いします